
起業や開業をするためには、これまで見てきた組織体制の検討や事業計画書の作成、資金の調達などの他に、やっておきたい準備があります。
この準備を入念に行うことによって、起業・開業後にスムーズに事業を展開できるようになるでしょう。
準備のチェックリストとしてぜひ活用してみてください。
起業・開業前にやっておきたいこと
起業・開業前にやっておきたいこととして、8つの準備をピックアップしました。
自社に必要な準備を考えて、ひとつひとつ準備していきましょう。
会社名の決定
会社名は、会社の顔となる大切なものです。
既にある会社名やインパクトに欠ける会社名だと、ユーザーの印象に残らず集客で苦労することもあるでしょう。
会社名を考える際は、覚えやすくインパクトのある名前がおすすめです。
口に出しやすかったり、事業イメージを持ちやすかったりすると、多くのユーザーに覚えてもらうことができ、印象に残り、集客や利用につながっていくでしょう。
会社のロゴ作成
会社名と同様に、ユーザーの目に触れる機会が多いロゴは、デザインの印象が残るので、文字よりもインパクトがあります。
事業のイメージを反映したり、会社のシンボルを採用したりして、自社にしかないロゴを作成しましょう。
ユーザーに与える印象はもちろん、起業・開業にあたって作成ロゴは愛着を持つことができるはずです。
モチベーションが上がり、事業を進めるエネルギーを得られるでしょう。
名刺作成
名刺は、ビジネスシーンに欠かせないアイテムです。
会社名やロゴ、担当者名などを正確に伝えつつ、印象に残る名刺は、事業を成長させるためのつながりを作ってくれるでしょう。
デザインや印刷などは、自力で行うことも可能ですが、できあがりにこだわるならば、デザイナーなどのプロに依頼するのがおすすめです。
ホームページ作成
商品やサービスを調べるときには、インターネットを使うのが当たり前になっています。
より多くのユーザーに認知され、集客をするためには事業用のホームページが欠かせません。
ホームページの有無が信用に関わることもあり、必ず行いたい準備です。
ホームページを作成する方法として、制作会社に依頼する方法と自力で作成する方法があります。
制作会社に依頼する場合は、依頼料金やランニングコストがかかるものの、ニーズに合ったページを作ってもらうことができるでしょう。
自力で作成する場合は、知識や技術が必要になりますが、コストを大幅にカットできるのがメリットです。
ホームページを作成するノウハウがあるか、依頼する資金を用意できるかなどで作成方法を検討してみましょう。
会社概要をまとめたチラシ
会社概要を伝える場面があったとして、言葉だけではすべてを伝えきることは難しく、内容を覚えてくれているのも稀です。
しっかり印象に残るように、会社概要をまとめたチラシや冊子等を用意しておくと良いでしょう。
形に残るものなので、ふとしたときに問い合わせが来ることも考えられます。
言葉で会社概要をまとめるだけでなく、ビジュアルに訴えるものであれば、より相手の印象に残り、事業の成長に役立つでしょう。
クレジットカード作成
個人事業主や法人として起業・開業する場合は、あらかじめ事業用のクレジットカードを作っておきましょう。
個人事業主は、安定収入があるかという面で不利になりがちなので、会社員の安定収入を生かして作っておくのがおすすめです。
創業塾へ参加
創業塾とは、各地の商工会議所が開催している起業家向けのセミナーです。
既に起業・開業している方は参加することができないので、起業・開業を目指している方だけが集まります。
創業に関するノウハウや知識を得られることはもちろん、同じ目標を持つ仲間と知り合える貴重な機会です。
事業につまずいたときや思うようにアイディアが出ないときなどに、助け合える関係を築くことができるでしょう。
競合調査
事業を軌道に乗せるためには、数多くいるライバルよりも自社が選ばれる必要があります。
そのためには、ライバルを良く知ることが大切です。
ライバルを知るための競合調査は、起業・開業に欠かせない準備です。
競合調査では、まずなぜ競合調査を行うのか目的を明らかにします。
「ターゲットが合っているか確かめたい」「自社の強みを知りたい」など、目的を明確にしましょう。
次に、競合となる企業をリストアップします。
リストアップした企業に対して、事業規模や価格、コンテンツの充実度などの項目を設定し、自社との差を見つけていきましょう。
まとめ
今回は、起業・開業前にやっておきたいことを8つのリストをご紹介しました。
会社名やロゴ、ホームページ、会社概要のチラシなどは、会社を知ってもらうために必要なものです。
事業を円滑に進めるためには、営業資料の作成やクレジットカードの発行、競合調査なども欠かせません。
許可なく営業することのないように、必要な許認可を忘れずに取得する必要があります。
必要な準備をしっかりと行い、起業・開業でスムーズにスタートを切りましょう。
【連載】